面相は厳か、胸は広く、衣紋は美しく整然と表現され、膝の張りも少なく来迎印の古い様式の阿弥陀如来坐像。洗練された作行きは中央の仏師による作でしょう。玉眼ではございません。肉髻珠が欠損、鼻に欠けがございます。また、背中の黒い塗りの下に金色が確認できますので顔と胸以外は新たな塗りが施されています。台座もその時、新たに製作されたものでしょう。また両手も作風が微妙に異なることから後補と考えます。それらの修理も時代を経ていますので違和感はなく自然です（江戸時代の補修と推測します）。顔、胸元を見ますと非常に目の細かな檜が使用され経年の感じもからもやはり古い像なんだなと確認できます。それらを考慮し鎌倉時代の像と判断しています。
縦 10.5 横 12 高さ 20 （cm）
250,000円（税込、送料込）
※セキュリティー設定や迷惑メール防止対策でメールが届かないことが発生しております。info@ashirato.com が受信できるように受信設定をお願いいたします。