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木地高盤 売約済

    見た時は朝鮮半島、江原道地方の李朝時代の盆かなあと思いましたが、お譲り頂いた業者さんのお話ですと会津から買取したものとのことでした。李朝の盆かもしれませんが、素朴な民具の中には似たものが多くありますし、陶工と同じように渡来してきた木地師がいた可能性もありますので似ている盆があってもおかしくはないでしょう。また、福島の会津の山間部には小椋姓の方が多く、蒲生氏郷が会津を一大漆器産業地にすべく滋賀県の小椋谷辺りから呼び寄せた木地師の祖先だったのではと考えたりすると面白いです、当時、木地師の集団は、特殊な地位だったようです。個人的に興味あって、つい長くなってしまい申し訳ございません。

    塗りが施されていないので、庶民が日常的に使う盆だったのでしょう。経年による反り、ひび、削げた部分、ガタつきなどありますが野趣溢れる力強さを感じる盆です。状態は良いとは言えませんが、それも含めて味わいとお考えください。江戸〜明治期。

    直径 41-42.5  高さ 5-5.6 (cm)

    売約済 ありがとうございました。