李朝時代の草鞋。仕入れ際の情報によると日清戦争の頃、中国大陸~朝鮮半島を縦断していた方の当時のものが入っている大きなトランクに入っていたものです。日本では明治時代です。非常に丁寧に編み込まれており、藁、芋蔓?麻?、紙縒り、踵部分には補強の為か、葡萄のような胡桃のような樹皮が使われています。ちょっと調べてみると、出来の良いものはチプシンではなく、ミトゥリと呼ばれ、当時身分の高い両班や士大夫などの履物だったようです。非常に丁寧に編み込まれております。裏を見ると実際に履いたような痛みは無いので未使用品と思われます。入れ込んだまま百年程経っていたためか、中に入れ込んでいるものより外側の方が大きくなっています。伸びたのでしょうか。そのような経年変化などはございますが、比較的状態も良好で、紙縒りなどの朝鮮工藝の魅力を感じて頂ける品。日本海側の編んだ民具に良く似たものがありますので思っている以上に交流があったのかもしれませんね。李朝末期。
縦 23-24 横 8 高さ 7.5 (cm)
売約済 ありがとうございました。