厨子入毘沙門天像。頭部の飾金具が欠損、両手の持物は残っておりますが左手の持つ宝塔の相輪部の欠損があります。とはいえ、それらは鑑賞を損ねるものではなく、この手の厨子仏の中では比較的状態は良好。がっちりとした体つきは厳しさと可愛らしさを併せ持っています。三叉戟をもつ右手は別作りのようで膠で接着されています。鎧には金彩も施され、踏みつけらてている餓鬼もユーモラスです。厨子の背面に摩尼山と朱で記されています。高野山でしょうか。寸法も良く、日本の空間には飾り易いでしょう。江戸時代。
厨子 縦 4 横 5.5 高さ 13.5 (cm)
売約済 ありがとうございました。