銅製の十一面観音像。銅味も良く、経年の味も良いもので、光背が薄く鋭く刃物のような感じ、その為欠けている個所などもございます。しかしながら、おそらく鋳造時からこのような感じだったと思いますので違和感はなく、個人的には、良い味わいの一部だと感じています。もしかしたら、本当は光背ではなく、型から外した後に、削り取る予定のはみ出してしまった部分なのかもしれません。鋳造の抜けが抜群に良いものではありませんが、顔も穏やかで、柔らかな雰囲気が好印象です。古格を感じますが、やや材質が硬い感じです。室町~江戸初期。
縦 1 横 2.5 高さ 6 (cm)
売約済 ありがとうございました。