松と梅を背景に畳に座した貴人姿の菅原道真公です。眉間に皺を寄せ釣り上がった目尻、実に丁寧に表現されています。学問の神ですが、その生涯を思い鑑賞すると静かに怒りを秘めているような表情にも見えます。束帯の衣には膠を混ぜた墨で唐草の文様に梅文?が描かれています。時代相応の経年変化はございますが、前所有者の方がこだわりの表具をし直しております。綺麗に裏打ちされ、古裂を使用した渋い表具。同じ構図は数多くございますが、これだけ時代の上がり、顔貌の表現もここまで丁寧なものはなかなかございませんので、この機会に是非ご検討ください。室町時代。
本紙 縦 81 横 36.5 全体 縦 145 横 55 (cm)
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