東大寺の大仏の蓮弁に施された蓮華蔵世界を表現した線刻画は、数少ない上代絵画資料として貴重なものです。二度の兵火で造立当初の部分は限られております。台座を廻るように施された蓮弁も当初のものであります。この部分は、拓本によって大小様々なものがありまして、どの部分を切り取るかによってだいぶイメージが変わりますが、こちらは実物の感じがより伝わり、諸菩薩が群像に表現されている部分で見ていて心が安らぎます。軸装のものは、どうしても幅が狭くなってしまいます。拓本自体は良い状態ですが、裏に破れた穴が一箇所、アクリル板に疵が少しあります。端の方なのであまり気にはならないかと思います。*撮影はアクリル板を外して行っております。
縦 45 横 67.5、 縦 60 横 102.5 厚み 2 (cm)
売約済 ありがとうございました。