両手は破損しているので尊名は判断できませんが、阿弥陀もしくは薬師如来坐像で実にシャープな仕上がり、技量の高い仏師の作。中世まで上がるものかもしれません。台座、光背、厨子は時代の下がりますが、こちらも当時のかなり高い技術で製作されたものです。光背の透かし彫りの繊細な仕事、蓮座の蓮弁の細かさは圧巻、厨子も一見素朴な感じですが内部の下方に麻の葉紋様が施されています。高貴な方の念持仏だったのでしょう。破損はありますが、非常に品格ある厨子入仏。坐像は室町〜桃山時代、台座、光背、厨子は江戸時代。
厨子 縦 3.5 横 6 高さ 14 (cm)
売約済 ありがとうございました。