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Don Pendleton(ドン・ペンデルトン)

Don Pendleton(ドン・ペンデルトン)と言ってもここを良くご覧になってくれている方々には知らない名前だと思う。美術界で名を残しているアーティストでもなければ古いものともあまりリンクしていない活動をしているアーティスト。以前マーク・ゴンザレスをピックアップしたが彼と同じでスケーターの間ではレジェンド。ALIEN WORKSHOP、ELEMENTのボードグラフィックのデザインを長年担当している「DoPendleton(ドン・ペンデルトン)」。今日のスケート業界で最も影響力を持ち、リスペクトをうける人間の一人。

Don Pendleton(ドン・ペンデルトン)
http://www.elephont.com/index.htm

僕は、今のストリートカルチャーでもっとも若い世代に影響があるものとしてスケート、サーフィン、スノーボードのコミニティーは大きな力があると思っている。無論ファッション、ミュージック、インテリア、アートに至るまで彼らの発信は大きな影響を与えていると言っても過言ではない。いわゆる一般に浸透するのは、色々な人、アーティスト、デザイナー、業界、会社、マスコミといったフィルターに通されてからでより商業的なものに変化されているが、彼らのコミニティーではリアルタイムにそれを感じることができる。ごくごく日常を送っていく中で・・。しかもスケートボードというものがあまりにも一般社会から離れているので、その裏に隠れている意識やメッセージといったものが一般にダイレクトに伝わりにくい。僕はそういった状況が一種の社会からの悪い影響を受けないコミティーを形成しているのではないかと推測している。といっても、おそらくスケーターとかサーファーとかスノーボーダーは既成概念にがんじがらめにされている社会と関わることを望んでいないので置かれている状況に満足していると思う。その方が自由だから・・。僕は長年スノーボードに携わってきたが、横のり系の友人たちの繋がりは一般的な社会組織よりも純粋なように感じている。それは歳をとっても、社会的地位をえてもあまり変わらない。もちろん、国籍や人種といったカテゴリーさえ感じない。精神的な自由を強く感じる。そういった環境が自由な発想、創造性を生み出していくのではないだろうか?彼らのコミティーは社会の理想的な新しいスタイルかもしれないが、すべての人に受け入れられるものではないだろう。

 

2011/04/22

vol.30 機械的頭部(われわれの時代精神) ≪ 三坂堂通信 ≫ vol.32 Spike Jones(スパイク・ジョーンズ)