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アートだったら許される?

泉 僕は常識などで囚われるのを嫌っているにも関わらず、独自の社会通念とか倫理観とかを大事にする部分もあり他人からみたら結構矛盾していると思う。まあ、許せるとか許せないラインが自分の中で存在しているわけだがその線引きは他人は理解できないところでもある。まあ、そういうのが個性で全てのひとが同じ価値観であったら全くつまらないわけである。批判したり、批判されたり、賛辞を送ったり、送られたりがあるから面白いのだと思う。が、故に、仲良しクラブみたいな雰囲気を感じるものは苦手である。仲が良いからこそお互いにざっくばらんに素直な意見を交わしたいと思うのは僕だけだろうか?今の時代、ビジネス的な駄目だしを言う人は結構いるけど、モノに対して批判するのは何だか言いにくい雰囲気を感じる。アートに制限はいらないとはもちろん思うが、コラージュや確信犯的に行うのであれば良いけど、恥ずかしげもなくまるで自分がオリジナルみたいなものがあって、また、それを周りが褒め合ったりしているのをみると何だか気持ち悪い・・。表現するって、自分の内なる思いを伝える手段みたいなものかと思っているだけに、技術が無くても、かっこ悪くても、時代遅れでも、僕にとってはオリジナルのほうが断然かっこいいと思うのである。

僕の倫理観や社会通念は果たして間違っているのだろうか?

それともアート(骨董、工芸も含めて)だったら許されるのだろうか?

アートだったら、なんでもあり!みたいな風潮も何だか怖い。センセーショナルなことをすれば、やったもん勝ちみたいでデュシャンのそれとは全く違うもののように思う。こんなことを書く僕も親父の仲間入りかな・・・。

 

2012/12/20

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