スケートの大御所中の大御所ステイシー・ペラルタ。1958年生まれのカルフォルニア・ベニスビーチ出身。70年代にプロスケーター・サーファーとして活躍し(当時は超有名ロックスター!)今のボードスポーツのスタイルを確立させたドッグタウンのZ-BOYSのメンバーの一人(特にトニー・アルバ、ジェイ・アダムスは有名。といっても興味ない人にはピンとこないと思うが・・)。後にパウエル・ペラルタ社を設立し、キャバレロやトミー・ゲレロらののボーンズ・ブリーゲードのスポンサーとなり、現在はフィルムメーカー、プロデューサーとして活躍している。
Z-BOYSのもたらした革新的なスタイルは、今のスケート・サーフ・スノーをはじめBMXなどのすべてのストリートのスポーツ、ファッション、音楽、アートに多大な影響を今尚もたらしているのは言うまでもない。もしかしたら僕らの世代(第二次ベビーブーム)のライフスタイルのひとつのあり方をもかえたといっても決して言い過ぎではないと思う。
しかし今の自分の置かれている状態を考えてみるとそういう部分が薄すぎって感じ。古いものを扱うことは全くもって分野が違うから接点がないがと言ってしまえばそうだけどもっと自由な発想、スタイルがないものかと日々模索している。もしかしたら日本の社会全体がそういったライフスタイルを受け入れない体質なのだろうか。やり慣れたこと、過去の評価を参考にしていれば確かに次のステップが見えてくるのかもしれないし何となく安心みたいなものを感じるけど、そういったことに縛られすぎるのはとっても窮屈な感じだ。でも矛盾しているけど、古いものを扱っているのだからではなく日々の日常でも過去にリスペクトすることを決して忘れてはいけないことだとも強く感じる。新しいことを生み出すには、おそらく過去を知るということ、伝統とか歴史とかそういったものを背負っていかなければ何も見え出せないのかもしれないのだろうと今更ながら感じている。
2011/11/17