トミー・ゲレロが好きなひとであたっら彼女の作品は見覚えあるに違いない。
2001年に若くして癌の為に逝ってしまったが僕は彼女の作品から感じる思想が僕のイメージする現代の民藝に値するのではないかと考えている。
日本の表面的な技術面だけ、商業的、学問的なものとなってしまった民藝とは明らかに異なっている。
生前の活動はアメリカにおける非西欧的文化、特に南米の影響を強く感じメッセージ性という点でも非常に優れ、まさにストリートだからこそ表現できるものだった。
利便性を追い求めること、テクノロジーを追及することは、人間が生まれながらに持った生きようとする力を制約すると主張し、常にストリートの視点で活動していた。
彼女の作品は国が違えど非常に近い感覚を感じていた。アートと言っても早くからCDのジャケットやT-シャツのグラフィックなど生活に密着したものも多く携わり、彼女自身サーフィンと音楽をこよなく愛したようだ。自然、人、周りの様々なものにリスペクトしていた彼女の内なるものは日本では消えかかっている何かを強く感じる。
彼女がいきていたなら今はどのような作品をつくっていたのだろう。
2012/06/14