Bohemian

Bohemian

romaの旗(どこかみた事があるような懐かしさを感じる)。

アートの世界では一昔前のことだが、ファッション界にはひとつのスタイルとして今も根強い人気があるもの。語源は別として本来のボヘミアニズムは時代の流れと共に形を変えたか、消えかかってしまっているものかもしれない。

自由なものの表現として今もたびたび使われている言葉だけどもルーツや文化的意義を理解しているひとはおそらく少ないのではないだろうか。マスメディアや大衆化によって、形式化してしまい本来の意味が変化していったことにおそらく原因があるのだろう。

今、ボヘミアンを精神的に継承しているのはおそらくアメリカの西海岸でのストリートカルチャーだと僕は思っている。スケートの文化が混ざり合ったものにそれを非常に強く感じている。

自由な精神、自分が何者で、どんな環境で育ち、何を感じ生きているかをファッション、インテリアなどのライフスタイルで表現しているかが感じるからこそ共通の意識がそこにあるように思える。一般的な社会通念とは異なり、自由な発想、表現力はいつの時代にも創造するためには必要なこと。革新するには備えていなければいけないものだと思う。

この業界にいると保守的な考えに陥ってしまうことが多い。自分の持っているオルタナティブな精神は忘れずにいたいものである。

 

2013/05/16

vol.137 神奈備 ≪ 三坂堂通信 ≫ vol.139 FRANCIS BACON