痛みや彩色の剥がれはありますが見捨て難き魅力のある蓮弁。少しサイズもあり、花の先が尖っており、なかなかシャープな印象。小さな札が貼られ「天平青蓮」とあり、以前の所有者は天平時代と記していると思われますが、そこまでは上がりません。花弁の根元、接着されていた部分をみると麻の布目が残っており(全体に布を被せているわけではございません)、胡粉を塗って彩色しており、製法、形状から古さを感じます。個人的には鎌倉~室町時代頃は充分あると推測します。彩色の下塗りは拭き漆が施されています。
縦 11.5 横 5 (cm)
売約済 ありがとうございました。