経帙に紐で下げられていた木製の札。前所有者の情報では竹生島(琵琶湖)宝厳寺伝来とのことです。宝厳寺は、神亀元年(742年)に聖武天皇の勅願によって行基が開山、当初は東大寺の配下でしたが平安前期に比叡山延暦寺の傘下になり、観音と弁財天信仰で今尚信仰の厚い島として有名です。経帙の代表格、神護寺のものには紫檀の札と檜の札の二枚は下げられているものもありますので、同じように使用されていたものかと思います。墨で「大般若経」裏には「第四十五怯(法か怯の字ににていますが・・?)と天平経のように綺麗に美しい文字で記されております。なかなか流通していないもので非常に希少なものかと思います。シンプルな造形ながらも厳かです。平安時代。箱はございません。
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売約済 ありがとうございました。