厚みのある黄銅製の板を切って作られた弓矢。これだけみると何の部品か迷うところですが愛染明王が持っていた持物。その意味は「大悲の矢によって衆生の心にある差別や憎しみの種を射落とし、菩提心に安住せしめることを意味し、そして矢は放たれるとすぐに目標に到達することから、愛染明王への降魔や除災、男女の縁結びにおける祈念の効果が早く現れることをも表している」(wikipediaより)との事ですので、持っていると良い出会いに恵まれるかもしれません。文様は鏨にて丁寧に切っており、当時の仏教美術での金工の技術を知る上での参考資料としても興味深いものですし、愛染明王自体少ない像容ですので、残欠もなかなか出てきません。江戸時代。
縦 8.5 横 2(cm)
売約済 ありがとうございました。