東大寺伝来の経箱。お経を収める箱で重箱のように重ねて収納していたもの。底の板はスノコ状に二本のみで貼られおり、湿気を逃す為と軽量化をはかる為のものでしょう。その板、側面には虫食いがあり、底には東大寺の焼印が有、外側側面には墨書で「二百内八帙」とあり、巻数の多い経を収納していたようです。民間に流れた際に室町時代のの外箱に入ったままの状態で出てきたようで、そのことを考慮すれば、充分、室町時代と考えられます。質素な容姿ですが外は拭き漆で堅牢に仕上げられております。
室町時代。
縦 32.5 横 28 高さ 5.5 (cm)
売約済 ありがとうございました。