ご興味のない方が見たら、ただの破片で、「こんなものが売り物?」と思われるかもしれません。きっとそれが正常な反応かと思います。これが仏教美術蒐集家だと、もしやこれは・・・と即座に思ってしまうわけで、面白い世界です・・・。三月堂に残る残欠も丁度ふさわしい像が残っていないものもありますので、はっきりと断定されているものではありませんが、三月堂伝来の可能性も十分あるかと思います。明治の修理の際に落ちていた残欠を著名な数奇者たちがこぞって蒐集したそうです。これもそれらの一つだったのかもしれません。細かな部分ですが入念に作られているのが分かります。残欠であり、ひび割れ、脆い部分は当然ございますが、持つと壊れてしまうような脆弱なものが多いものですので状態は良いほうです。奈良時代。
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売約済 ありがとうございました。