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奪衣婆像 売約済

    巌座に座り膝を立て、衣裳は大きくはだけ胸元からは乳房が垂れているように見えます。一瞬見たときは、迷いましたが奪衣婆像でしょう。三途の川で亡者の服をはぎ取る鬼婆で、木彫は厳しく、険しい表情で、怖い姿をしているものが多いですが、本品はそんなことを微塵も感じさせない優しそうなお姿。掛仏、金銅仏などと同じように製作されておりますが、背に穴があるので根付のようにして常に携帯していたのかもしれません。そのせいか、丸みの帯びた柔らかな味のある肌をしております。黄銅質ですがずっしりと重く、柔らかみのある質なので桃山~江戸初ぐらい上がるのではないでしょうか。このような銅製の奪衣婆像は初見です。銅製では、かなり珍しい像容ではないでしょうか。疫病除けとしても民間で広く信仰されたようです。今の疫病も早く落ち着くことを願うばかり・・・。江戸時代。

    縦 1.5  横 2  高さ 3.5 (cm)

    売約済 ありがとうございました。