朝鮮半島の焼物の中でも、日本人が古くから評価している鶏龍山窯ですが、本品も釉薬、高台内に付着する砂、胎土を見る限り鶏龍山周辺の窯のものでしょう。日本では古くから、評価が高いものですので、発掘のものや、割れたものであっても、日本の識者が掬い上げ大事にしてきたものが多くあります。この茶碗もその類で、修理もありますが実に味わいある茶碗でお使いいただける状態です。焼成の際に歪んで、へたってしまったのでしょう、それらも含めて魅力あります。修理は何度かしてある感じで、銀、金繕いなどがあります。完器ではなく、焼成の際の歪み、へたり、金銀直しなどがございますので充分画像にてご確認下さい。古格ある艶やかな肌で、カセはありません。それなりに古い箱の札には「花三嶋夏茶碗」とあります。李朝時代前期。
直径 13-14 高さ 3.5-4.5 (cm)
売約済 ありがとうございました。