非常に堅牢な塗りが施された薬壺。何層にも重ね塗られています。一番下が朱、その上に黒、さらにその上に金といった感じです。箱には薬師如来薬壺 大安寺 とあります。仏像の持物の薬壺であったという事を記したと思われます。大安寺所蔵の主な仏像を考えると、どれなのだろうと悩むところですが、もしかすると慶長の大地震で失われた名作であったと伝えられている今は無き乾漆釈迦如来像のものと云っているのかもしれませんが・・・きっと、それはないと思います・・・。あくまでも箱にそう記されているということで、間違ってもそのものであるというものではありませんので予めご了承ください。とは言え、時代を経た表情、何層も塗られた厚みが柔らかく、独特の味が魅力。
縦 7.5 横 7.5 高さ 6.5 (cm)
売約済 ありがとうございました。