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縄文と弥生

弥生土器縄文土器自分のルーツを考えるにあたって骨董や古美術の収集は大きなヒントになるように思えてならない。自分の嗜好はいったい何によって生まれたのだろうか?もちろん育った環境によって大きく左右されるだろうが、自分の経験していない何かによっても少なからず影響をされているのではないだろうか?と思うことがしばしばある。

古いもの以外のもの、例えば家具や食器や洋服を選ぶ際は、僕は例外なくすっきりとした意匠のものを選ぶ傾向が強い。いわゆるバウハウスに影響を受けたと思われる製品が好きなのだろう。これはおそらく自分が見てきたもの、触れてきたものがチョイスする際に大きく関係していると思われる。なのに古いもの、特に仏教伝来以前の土器の好みを考えた際、弥生好きと縄文好きにはっきりと分かれるような気がしてならない。今のすっきりとした意匠のものが好きな僕はてっきり弥生の土器が好きかな~と思っていたが、荒々しい縄目の跡や使いにくそうなゴテゴテとした形状のものの方に理由もなく興味が沸いて来るのである。皆さんはどちらがしっくり来るのだろう?身体的なものとして耳垢が乾性の人、湿性の人かでかで好みを確認してみるのも良いかもしれない。

それだけで自分が縄文系なのか弥生系か判断するのは難しいが自分のDNAに祖先の遠い記憶が残っているとしたら何だかロマンを感じる。

 

2012/09/06

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