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エネルギー問題

エネルギー問題日本は現在、エネルギー問題の岐路に立たされている。

今後の発電方法については、正直、詳しいことがわからないけど、問題はそこではないように感じている。

人は文明、科学の発展と共に成長してきた。

誰もが便利に快適に生活を送れることと引き換えに様々な問題から目を背けてきたのかもしれない。エアコンのスイッチを入れ設定温度を下げるという考え方、エアコンが数年前の型落ちのもので省エネタイプではないからまだ使えるのに最新式の省エネ機種に買い換えてエコな生活を送るということが考え方。自動車だって同様、まだまだ使えるものからハイブリットに変えることがエコなことらしい。であるならば、今あるエアコンを大事に壊れるまで使うこと、車をとことん乗り潰すことで新たな消費をしないことは省エネってことではないのだろうか?何をもって省エネといっているのか、かわからないことが多すぎる。

大量にものを生産すれば大きな工場が稼動し一般家庭とは比べ物にならないほどの電力が消費される。それらの商品は全国、世界各国に多くの燃料を使って輸送され、エアコンが効いた、こうこうと明るい量販店で販売される。原料だって多くの石油製品を使っているし、様々な部品は大小問わず多くの工場で生産され続ける。消費をすることによって多くのエネルギー(資源)を消費するのはちょっと考えれば誰でもわかること。

震災後、景気の更なる悪化を避けるため色々なところで消費を促すことをいっていながら、節電も促すという全く矛盾したことをしているように思えてならない。消費することすなわち、新しい技術を開発しより利便性の高い生活を求める事で人間は崩壊へ向かっていることを受け止めなくてはいけない。様々な利便性を求めれば求めるほどそれらは加速していく、自然が崩壊していくことで結局は人間の今の生活も崩壊へ向かっている事、自らの首を絞めているのは紛れもない事実。残念ながら人が文明的といわれる生活を更に求めていく限り、この問題は終わりなく続くのであろう。

日本は未来への真の豊かさについて決断する時が迫っているようだ。僕らは自分の意見を明確に持たなければならない。

 

2011/08/18

vol.47 運慶 ≪ 三坂堂通信 ≫ vol.49 スペクタクルの社会