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私的dance考

ここ最近はクラブ(踊るほうです!)に行っていないので知らなかったが、今、風営法で踊れる場所が激減しているらしい。夜中に踊るのがどうやら法律に引っかかるようで今までは暗黙も了解でなんとなく大丈夫だったのが、昨年ぐらいから摘発されるところが激増しているとのこと。

ice-t確かに健全と胸を張って言える場所ではないから、色々と問題はあるだろう。しかし、日本のストリートカルチャー、最終的には芸術、文化にとってマイナスになるのは間違いないだろう。音楽をはじめ、ファッション、ダンスなどストリートカルチャーの面ではクラブの果たす役割は大きいと思う。ストリートカルチャーから生まれたものが今やメインストリームになっている現状を考えると将来的に文化に与える影響、その代償は思っているよりもきっと大きいと思う。

このような事態になっていることは日本を動かしていると勘違いしている人々の感性があまりにも鈍いということを公言しているようだ(クラブにいった経験者はどれくらいいるのだろう?踊らないクラブはいっぱいいそうだけど)。また、一方で文科省はダンスを教育に取り入れている・・?それでは文科省の認めるヒップ・ホップダンスはいったいどこで生まれどこで成熟していったのだろうか?新しいステップはどこで生まれるのだろう。不思議である。ある意味クラブカルチャーを国は認めたこととも言えるのに・・・。まあ、でもクラブのような場所から生まれたものは反社会的みたいなものが芯にあるから魅力で決して学校で学ぶことではないと思うのだけど・・・・(皆さんはどうでしょう?)。今の流れをみていると僕の考え方は古いのかもしれない。そのうちきっとオリンピック種目にでもなって、ダンサーの金メダリストが国民栄誉賞をとる日も近いのかもしれない・・・。そんでもって、TVのインタビューで「夜中まで、時には朝まで音楽をガンガンかけて練習しました!!」みたいな発言をしたら、なんて素敵なことなのだろう!!

まあ、今はクラブに行かない僕だけど、日本はどんどん住みにくくなっているような、なんともいえない寂しさを感じる今日この頃である・・・(親父の戯言みたい)。

 

2013/03/14

vol.128 祈りの造形は清いものなのか。 ≪ 三坂堂通信 ≫ vol.130 あれから2年