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Brian Gaberman(ブライアン・ガバーマン)

Brian Gaberman(ブライアン・ガバーマン)スケート専門のフォトグラファーでありながらも領域はそれにと止まらずスケート雑誌の写真をアートにまで高めたアメリカでも人気、評価の高い写真家。サンフランシスコ在住のトミー・ゲレロ(プロースケーターでミュージシャン)グループの一員。

昨年日本でも個展を開催し作品が紹介された。スケーターのアーティストはやはり独特の世界観、雰囲気を感じるし、強いアイデンティティーも感じる。等身大の飾らないスタイルが作品にあらわれ、それがリアリティーとなって共感を得るのだろう。

僕は、色々なものを見るときリアリティーをひとつの判断基準にしている傾向がある。演出や効果があっても、それらがいかに現実に近いかが問題。例えば、アンティーク風とかアンティーク調の加工は嫌いであるが、古いものを綺麗にすることは好き(もちろんそれが生かされる自然な方法であることは大前提、修理、修復はまた別な話)。新しいものの表面だけ古っぽく仕上げても僕にはリアリティーを感じることができないし、その意図が理解できない。何で新しいものをわざわざ古く見せるのだろう、それなら古いものにすればいいのに・・と思ってしまう。その反対の新しく見えても実は古いものほうがリアリティーを強く感じる。古いものを扱っているということも大いに関係しているけど目には見えないプロセスが大事だと思う。その見えないプロセスは継承されている古いものを含め、新しく作られたものに絶対あらわれていると思っている。アーティスト、表現者であればそれと同じようにライフスタイルや主義主張が製作したものに必ず表れる。それがオリジナリティーだと思う。これを作った人、これを使っていた人はどんな生活を送っているのだろうと作品やモノから製作者や所有していた人物へ興味が湧くものこそリアルなものであるはず。彼の写真からは少なくても雑誌などで氾濫しているイメージ優先の写真とは違ったリアリティーを僕は感じる。

・・と色々書いたみたけど僕は単純にかっこいいと思うし好きだというのが本音。スノーボードはそれなりだった思うけどスケートはへたくそだったので、うまくて、スタイリッシュなスケーターに今尚憧れがある。

是非彼の作品を観てください。URLはこちらです→http://www.gaberman.com/

 

2011/05/12

vol.33 僕のミニマリズムの勝手な解釈 ≪ 三坂堂通信 ≫ vol.35 阿弥陀如来