持物を持ち合掌しているので韋駄天と思いましたが、左右に二つのお団子にした「みずら」の髪形は財前童子と考えます。上を向きほんの少しですが振り返っているようにも見えます。ムチっとした体つき、衣の感じ、衣装の彫りも良く表現されています。非常に珍しい像容で、時代も充分中世まで上がると判断しております。煤けており、顔も経年ではっきりと彫が残っておりませんし、破損した部分や修理されている箇所がございますので画像にて充分ご確認下さい。しかしながら状態を考慮しても、童子らしい可愛らしい姿は魅力充分。南北町〜室町時代頃と考えております。
縦 7 横 9 高さ 14.5 （cm）
100,000円（税込、送料込）