上質な厨子に納められた、繊細に彫られている観音菩薩立像です。洗練された彫で鎌倉を感じさせる彫は美しく、台座も手を抜くことなく、厨子の塗り、金具も厚く上手で、この荘厳さはなかなか出ないと思います。鎌倉の様式ですが、江戸に製作されたものでしょう。厨子の高さが49.5㎝となかなかのサイズですので、存在感はあります。手の破損、持物欠損、経年の煤の汚れなどございますので画像にてご確認下さい。それらを考慮しても状態は良好な部類ではないでしょうか。桃山~江戸時代。
厨子 縦 14.5 横 22.5 高さ 49.5 (cm)