古材の割香合で箱の「栄哉」の銘は春日有職・松田栄哉氏のものです。箱も古材を使ったもので、経年の跡も模様に見立ています。この箱、カッコ良すぎです。中の割香合は、これぞ古材と感じさせる、杢目も素直、枯れ具合も素直な天平古材。箱に寺院名はありませんが、栄哉の銘だけのものは法隆寺のものと言われおり、箱の格子柄になった古材は、推測ですが夢殿の天井材かと思います。以前同手を扱ったのでそう判断しました。時代は割香合より下ると思います。ここまで拘った割香合は初見です。箱と中身どちらも魅力十分。小さな仏教美術の金工品の台としても最適。
香合 縦 8 横 6.5 高さ 3、 箱 縦 10 横 8.5 高さ 5(cm)
売約済 ありがとうございました。