鈴身と把が別々に鋳造され作られております。把部分は鍍金が残り、時代の上がります(南北朝~室町時代)。鈴身は、後に古い把に合わせて鋳造されたものでしょう、把部分はネジで留めるようになっておりますので明治以降に合わせて作ったと推測します。材質も黄銅色で異なります(明治時代~)。中鈷と脇鈷は先端で離れてはいませんが、抜けは良く、鍍金が残っているのは嬉しいです。古い把部分のみ台を設えても良いですが、鈴身が近代の作でも違和感なく出来も良いですので、品格を損なうようなことはございません。鍍金が品格を与え、均整が取れたスタイル、過度の技巧的な装飾はないので、荘厳さがより現れていると思います。*ネジを締めても、緩みがあります。舌は古い紐で結ばれていましたが、外した際に切れてしまいましたので、外れた状態のままにしておきますのでご了承ください。養生箱。
直径 8 高さ 19 (cm)